不毛地帯【書評】

不毛地帯 第一巻(新潮文庫) Kindle版

この第一巻だけでもおすすめです。
第一巻の7割ちかいボリュームを占める-主人公のシベリア抑留時代-がひとつの物語として完結しているように思えるから。

シベリア

はじめ、このシベリアの記述はよみどばしたい気分だった。なーんとなく、たいくつな気がしたからです。
主人公が日本に帰還してからのビジネス・ストーリーをはやく読みたい気分だった

ところが、だんだんと本の世界に引き込まれ、シベリア時代の記述がおわりそうになると名残惜しい気分でいっぱいに
(子供のころ、ドラゴンボールなどのコミックを買って、一気に100ページくらい読んでしまい、「どうしよう、、あと70ページくらいしかないよ~」に似た心境)

読み終えると、日常のストレスがとれ、こころがあらわれたような幸福な気持ちになりました。
これほど没入したのは久しぶりだったこともあって、みなさまにも是非おすすめしたい

シベリア
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